年末におじいちゃんが亡くなりバタバタとした年末年始だった。去年の夏にももう一人のおじいちゃんが亡くなったので、いっぺんにさみしくなっちゃった。
しかも、おじいちゃんを看取れなかった・・・。
人生ですごくすごく大事な日だったのに。
おじいちゃんが亡くなる前日、なぜか酒を飲みたくなった。私はお酒が好きじゃないから、こんなことは年に1回か2回しかない。しかも珍しく2本も飲んだ。
それで、スマホを作業机に置き忘れたまま、寝てしまった。こんなことは年に1回か2回しかない。
そして、昼過ぎまで熟睡していた。
年に1回か2回しかないことが、この日に同時に起きた。
それで、間に合わなかった。
私はおじいちゃんとすっごく仲良しで、帰省したときは実家よりも先に行く場所がおじいちゃんの家だった。
おじいちゃんはカメラを向けると様々な変顔をしてくれて、私は面白がっておじいちゃんの写真を何枚も撮った。一緒に旅行に行っても、撮るのは変顔写真。連写して連続変顔なんかもしてくれた。10年間ぐらい撮り続けた。
そんで、その中で奇跡的に笑顔で撮れていた一枚が、遺影になった。
お葬式では今まで私が撮ったおじいちゃんの変顔写真をたくさん飾った。
その大量の写真を見ていたら、たくさんの楽しい時間を過ごしたことに変わりはないな、と思い、間に合わずに悔やんだ気持ちも少し癒えた。
何事も、これが最後かもしれないから、大事にしようって思った。
あとはお酒、もう飲まん